皆さんはバリバリ運転していますか?
私は30歳の時に合宿で免許を取り、遅ればせながらドライバーデビューをしました。そこから約2年ほど経ち、まだまだ初心者の域を出ていないのですが、その中で驚いたことをいくつか書いていきたいと思います。
運転するようになって初めてわかった車側の苦労、免許を取る前の私にも伝えたい…。そんな想いもあって書くので、車を運転しない方も良ければ参考にしてみてください。
免許を取る=運転できるようになる…じゃないの?
免許を取る前、当たり前のように「免許を取れば運転ができるようになる」と思っていました。
ですが実際には車校を卒業して試験に合格し免許を得ても「運転をする権利を得る」だけで、「運転できるようになる」わけではないように思います。
小・中・高・大学で英語を勉強したのに英語を話すことはできないのと全く同じ!
免許取得はスタートラインに過ぎず、そこから実践を繰り返して学んでいく必要があります。
車校で学んだバック駐車、ほぼ役立たず!
車校では縦列駐車・方向転換という名目でバック駐車の技術を習いはしますが、それはポールありきの駐車術……。
「このポールが窓枠のここと重なったらハンドルを右いっぱいに切って〜」とか、
「ポールと窓枠のこの部分が三角形になったらハンドルを切って〜」とか、
一応、試験をクリアできるだけの動きはできるようになります。
ただその世界の絶対的基準である素晴らしきポールは、当然その車校コースにしかなく公道には存在しないので、免許を取った直後は一度走り出したら二度と止まれない暴走車と化すしかないのです。
公道は応用問題だらけ!
当たり前かもしれませんが、道の数だけルールがあります。
教科書通りに全てが進むはずもなく、「この状況はどうすれば⁉︎」みたいなことが容赦なく起きてきます。
教習中にそれが起きてくれれば教官に教えてもらえますが、短い教習期間で全てが起こるはずもなく…私の場合は路上教習中に狭い道で対向車が来ることもなく、緊急車両が通ることもなく、スムーズに運びすぎて逆に卒業後不安要素が残りました。
変な形の道路、突然曇るフロントガラス、邪魔な駐車車両…。
何事もトライアンドエラーは付きものですが、運転の場合はエラー=事故にも繋がりかねないのでなかなかハイレベルです。
車の運転、気をつけること多すぎない?
公道に出ると、車、歩行者、自転車など気をつけるべきポイントがたくさん。
刻一刻と変わる状況を瞬時に判断して対応していかなければいけません。
最初は運転そのものにも慣れていないので、超マルチタスクです。特に都市部だと自転車や歩行者が多く、若者の車離れも仕方ないな…と思ってしまいました。
特に厄介なのは自転車!
歩行者は一定以上のスピードが出ないので、動きはある程度予測できます。
予測できないのは自転車。結構スピードが出るにも関わらず交通ルールガン無視で突っ込んでくるのが怖すぎる…。
免許を取った福島や、旅行に行った北海道で運転した時は運転しやすい!と感じたのですが、たぶん一番の要因は自転車の数の違いです。
交差点の情報量がエグい!
道を走るだけなら初心者ドライバーでもこなせます。
パニくるのが交差点。なぜならここには情報が集中しているんですよね。
標識、道路表示、曲がりたい車、直進したい車、横断する歩行者や自転車、信号…。
その情報を正しく認識し、判断し、自分の行きたい方向へと進む。
免許を取るまでは知りませんでしたし、運転している方ももしかしたら意識せずにこなしてるかもしれませんが、普通にすごいことをやってると思います。
車の運転をしない人に意識してほしいこと
今まで書いてきたことは、バリバリ運転している人にとっては当たり前のことで「何を今さら」と思われるかもしれません。
でも、免許を持っていない人、車の運転をしない人は「知らない」んです。私がそうだったように。その認識の違いが事故や喧嘩を生むこともあるでしょう。
なので、ここからは車の運転をしない人に改めて知っておいてほしいことをまとめていきます。
①運転手に話しかける時は交差点以外の場所で
助手席や後部座席に乗って運転手と会話を楽しむ時、状況に応じて返事を待つのも大切です。
特に情報量が多いと前述した交差点では、運転手も周りの状況に集中していますので、返事が遅くても「ねえねえ」と催促しないようにしましょう。
(私は免許を取る前はこの辺全く気にせずに話しかけてしまっていたので、反省の念も込めて)
もちろん、交差点以外の場所でも状況に応じて気づかえるとGOODです。
②歩行者・自転車側も車への配慮を
横断歩道や歩道は歩行者優先、それはもちろんそう。
横断歩道で止まってもらってもお辞儀をする義務はないし、早歩きで渡る義務もありません。
けれど、車を運転しているのは「人間」です。見えないことも気づかないこともあるし、何より感情もある。
自分を守るためにも、お互いが気持ちよく過ごすためにも、ちょっとした配慮の心を持てるといいですね。
③運転手への感謝を忘れずに
運転手は常に道路状況を見ながら、気を抜けない状態で運転しています。
慣れの度合いで差はありますが、運転による疲労は運転しない人が想像しているより大きいはず。
旅行や買い物などで車を出してもらったら、当たり前と思わずにぜひ感謝を伝えてください。
助手席で道案内や左側の確認など、サポートをするのも喜ばれると思います。
全国のドライバーさん、日々の運転お疲れさまです!
いろいろ偉そうに書いてきましたが、私はまだまだ初心者でわからないことも多々あります。
先輩ドライバーの皆さまには車線変更で道を譲ってもらったり、すれ違う際に避けてもらったりと、道路上で助けてもらうことも…。
自分が運転をするようになってから尚更、運転できる人への尊敬は大きくなりました。
日々の運転お疲れ様です。そして、どうかお気をつけて!