弱い女の生き方

弱い自分のまま少しでも幸せになれるようにいろいろやってみたり、考えたりしたことを書いています。

「こんなことで?」私が適応障害と診断されるまで

それは2024年9月のこと。
6月に大きく体調を崩したものの検査の結果は異常なし。しかしなかなか普段の調子が出ないまま、心療内科へ行ったところ適応障害の診断が下りました。

現在は休職して療養中ですが、備忘録や整理も兼ねて、診断に至るまでのことを書いていこうと思います。

自分も心の病気を抱えている方、その疑いがある方、または周りにそういう方がいる方などのお役に立てれば幸いです。

そもそも「適応障害」って何?

うつ病は知ってるけど、それと何が違うの?」という方も多いかもしれません。正直、私も診断されるまではぼんやりとしか知りませんでした。

適応障害というのは簡単に言うと、特定のストレスによって心身に不調が現れることだそうです。原因は人によって異なり、人間関係、仕事のトラブル、家庭の事情などさまざま。

うつ病との違いは、適応障害の場合はストレスの原因がはっきりしており、その原因を取り除けば症状が改善すること、なんだとか。

逆にうつ病はストレスの原因を取り除いても症状が続く場合があるそうです。

私の原因は「仕事内容が合わなかった」こと

今就いている仕事を身バレしない程度に言うと、お客様に取材した内容をもとに記事を制作する、というものです。

私はもともと、人と関わることがそれほど得意ではありません。
でもこのままではいけないと思い、あえてお客様と直接関わる仕事に就きました。

職場の人間関係は、今までのどの会社よりも良好でした。それでも、自分に合わない仕事に無理して取り組むのは相当なストレスになっていたようです…。

合わなかったポイント①:お客様の希望が第一

これはライター業に限らず、クライアント相手に仕事をしている方なら、恐らく誰もが経験することではないでしょうか。

希望通りの物を作って納品しても、一発でOKとなることは少なく、修正を重ねることがほとんどです。公開日までに納得行く物に仕上げなければならず、忙しいクライアントだと何度も電話やメールをして確認してもらう必要があります。

自分が良いと思った表現や何時間もかけて考えた表現が、クライアントの一声で全てナシになることも。

クライアントを納得させられないのは自分の経験不足もありましたが、この部分のストレスは大きかったと思います。

合わなかったポイント②:残業が月25〜35時間

「その程度の残業時間でダメになるの?」と思われるかもしれませんが、私にとってはなかなかの苦行でした。

たぶん、「残業が自分でコントロールできなかった」のが大きい気がしますね。

前述した「お客様の希望が第一」にも繋がりますが、お客様都合で急遽残業しなければいけなくなって友達との予定をキャンセルしたり、朝早く起きて仕事をしたりと、余裕がない時は本当に余裕がありませんでした。

毎日1〜2時間の残業、と聞くと「そんなもんか」となりそうですが、私の場合は少し違い、残業が1時間以内の日もあれば、3〜4時間の日もある、と言う偏った感じです。
自宅で仕事しながら誕生日を迎えたのは生まれて初めてでした……。

就職活動・転職活動をしている方は単純な残業時間だけではなく、それが自分でコントロールできるのかどうか、入社前に確認するのをおすすめします。

メンタルを崩して起きた症状

全部が適応障害による症状かどうかはわかりませんが、自分的に「そうだろうな」と思うものについて書いていきます。

疲れやすく、常に倦怠感がある

休日にちょっと遠出をしたり買い物をしたりするだけで、3日以上は疲れが抜けなくなりました。
逆に1日しっかり休んだ後も、体が休まった感じはなく、常に少し疲れているような状態。

30代に突入したからかな?と当時は深刻に考えていませんでしたが、今思えばこれも兆候のひとつだったのかなと思います。

思考力の低下

忙しさがピークだった時には頭が常にぼんやりした感じで、日常生活でも「うっかり」が増えました

お風呂に入って、どこまで洗ったかわからなくなってしまったり、待ち合わせ時間を間違えてしまったり、相手の言葉が理解できなくなったり…。

忙しさを抜けても脳が万全な状態にはなかなかならなかったので、これが一番困ったかもしれません。

趣味を楽しめなくなる

これに関しては、趣味全部を一切楽しめなくなった…というわけではありません。

十年以上好きなアーティストや、一番好きな漫画は楽しんでいました。
ただ、他の娯楽については「面倒だな」という気持ちが勝って、なかなか手が出せず…。

友達が描いている漫画なども以前は本当に楽しみにしていたはずなのに読めず、罪悪感を抱くことも

一部は楽しめているから大丈夫だろう、と思えてしまったのが逆に厄介でしたね。

小さなことで涙が出る

お客様に少し責められるようなことを言われただけでその後1時間ほど泣いてしまったり、取材が上手くできるか怖くて上司との電話越しで泣いてしまったりと、今思えばこれは明らかに異常でした。(さすがにお客様の前で泣くのは我慢しました)

ものすごくヒドイことを言われたわけではないし、取材で失敗しても責める上司はいません。なのに、なぜだか涙が止められなかった…。
正常な時に言われても何ともないようなことばかりです。

今思えば、もう心がぽっきり折れているような状態だったんだと思います。実際に骨が折れても、完治するまではちょっとした刺激でも痛みますよね。それと一緒だったんじゃないかな?

原因不明の激しい腹痛

仕事が立て込んでいたある夜、息苦しさで目が覚めました。

息を吸うたびに胃の辺りが痛くて、うまく息が吸えない。うつ伏せ以外の体制では痛みが悪化するので、ずっとうつ伏せで耐えるしかない。当然眠れず、その日は仕事を休んで病院へ行きました。

その後痛みが増したり38度の熱が出たりと悪化し、胃カメラCTスキャンでは異常なし。その後ピロリ菌の検査などもしましたが陰性でした。

今もこれについては原因がわかっておらず、今では症状はすっかりなくなりましたが、私はこれも精神的なものなんじゃないかと思っています。

食欲や睡眠は問題なし

うつ病適応障害の場合、ご飯が食べられなくなったり、眠れなくなったりする、という症状がよく上げられます。

私の場合、これについてはあまり実感としてなかったかもしれません。眠りが少し浅かったかな?という程度で、眠れないというほどではなかったです。

なので、まだ大丈夫だと思っていました。まだ病気じゃない、頑張れる、と。

結果的にどうしても仕事に取り組めなくなって休職という形になったので、食事や睡眠が取れているから大丈夫だとは言い切れないみたいです。

適応障害は病気だと、全ての人に知ってほしい

症状はあくまで私の場合のものですが、改めてまとめると、

  • 疲れやすく、常に倦怠感がある
  • 思考力の低下
  • 趣味を楽しめなくなる
  • 小さなことで涙が出る
  • 原因不明の激しい腹痛

などがありました。(食欲や睡眠は問題なし)

ここまで書いてみて振り返ると、「いや、異常じゃん」と自分でも思いますね。

ただ渦中にいると「みんな疲れてるんだから」とか「この程度で病気になるわけない」と思ってしまうものなんです。

いきなり心療内科はハードルが高いと思うので、ちょっとでもおかしいなと思ったら友達や家族に話してみるなど、客観的な意見をもらうのがおすすめ。私ももしもう一度同じ状況になったらそうします。

季節の変わり目や年末の慌ただしさで体調を崩しやすい時期。
皆さん、どうかご自愛ください。